5560-W1B with "kit W2B"
ページ内の Processor complexe の線画は Louis Ohland氏によるPS/2
Processor complexe を基本にリアレンジしています。
PS/2 Processor complexe についてはArden
Tool のPS/2 Model 90 でご確認ください
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概要
1990年 10月に PS/55 デスクトップモデルとして 486 CPUを初めて採用したモデル
5560-W0 は タワー型の5580-Y と同時に発売されました。
本機は5580や5551-N と同じくIMLシステムです。
HD付きで入手した場合はアダプタの構成が変わっていてもSCSIカード、ビデオカード、SIMM
が入っていればそのまま起動するかあるいは構成エラーでリファレンスメニューが立ち上がります。
外見的には PS/2 のモデル90 (8590)
と同一ですが、システムボードはかなり変更されています。
モデル90は2枚のサブボードにセットしたSIMM ボードを使用しますが、 5560 の場合は
システムボード上のSIMM ソケットに直接SIMM を搭載するようになっています。 またモデル90はシステムボード上に XGA を搭載していますが、
5560 はシステムボード上にVIDEO回路はありません。 主な違いをまとめると以下のようになります。.
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SIMM
ソケットをシステムボード上に実装している
-
5560ではモデル90のメモリーライザ位置に MCA BUS スロットが2口追加されている。
-
XGA CHIP 非搭載。.
-
電源コネクタは エッジカード方式ではなく2組のプラグ形状になっている。
5560 システムボード
5560全モデルで共通のシステムボードを使用しています。
リファレンスディスクは Ver.1.11が最新です。
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J1 シリアル ポート
J2 パラレルポート
J3 マウスポート
J4 K/B ポート
J5 Processor complex
J6 Power
on Pass word
J7 BVE 32-bit スロット
Slot #5
J8 AVE 32-bit スロット
Slot #3
J9 32-bit スロット
Slot #6
J10 32-bit スロット
Slot #4
J11 32-bit スロット Slot
#2
J12 32-bit スロット Slot
#1
J13 電源コネクタ
J23 電源コネクタ
J24 FDD コネクタ
J26 Solder pads
J27 Solder pads
J28 PWR/LED コネクタ
J30 SP
F1 2A
F2 3A
F3 5A
Y1 40.00MHz
Y2 22.1148MHz
Y4 14.318MHz
Y5 24MHz
U20 57F2188
U28 64F0942
U43 N82077AA
U52 22V10 ( 35F3798
)
U57 DSKBOOT ( 64F3110 )
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J11 & J12
追加された 32-bit MCA スロットで J12 に短めの
SCSI /A 16 ( 旧タイプ )が搭載されます。
PS/55 日本語ディスプレイアダプタ B-II
は BVE の J7 にセットされます.
電源コネクタ
PS/2 モデル90の場合は上述のように エッジカードコネクタですが、
5560 はほぼ同じ位置 に
ピンタイプの
J13/J23 のコネクタがあります。
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モデル・タイプ
PS/55 一覧
にもあるように大きく分けて 4 タイプ の5560があります。
5561-W0x
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486DX25
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メモリーカウントが悠長なタイプで 全SIMMソケットを 8MBで埋めたりするとメモリカウントが終了するまでにコーヒー一杯分くらいの時間がかかります。
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5561-W1x
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486SX25
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メモリカウントはとても速くなります。
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5561-W2x
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486DX2-50
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CPUボードそのものは W1 と同一ではないかと思います。
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5561-Nxx
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486DX2-66
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5560最速 のDX2-66を採用したもので、この CPUボード は DX2-66
アップグレード TYPE-B と同様です
(単売されたのかどうかは実のところ定かではありません
)。
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5560-W
モデル |
5561
|
W08,W0B,W0C
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W18,W1B,WYA,WYB
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W28,W2B,WA8,WAB
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プロセッサ |
486DX-25
|
486SX-25
|
486DX2-50
|
RAM |
4MB
|
4MB(70ns)
|
4MB( 8MB FORwaX)
|
VRAM |
1MB ( PS/55 日本語ディスプレイアダプタ
B-II )
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Disk
Drives |
FDD |
3.5" x1 ( 1.44MB/720KB )
|
HDD |
タイプの一桁目は HD容量を示す
( 8; 80MB, B; 160MB,
C; 360MB )
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Option Slot ( for User ) |
|
Storage bay ( for user ) |
2
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寸法 ( mm ) |
440( W ) x 430 ( D ) x 140 ( H )
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重量 ( Kg ) |
14
|
AC 入力 |
AC100--125V 50/60Hz , 215W( MAX )
|
導入済みOS |
None
|
WYx; S/2 J2.0 & DOS J5.0 |
WAx; S/2 J2.0 & DOS J5.0 |
5560-N
モデル |
5561
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N0B
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NYB *1
|
NMB *
|
NMY *
|
プロセッサ |
i486DX2-66
|
RAM |
8MB
|
16MB ( 70ns)
|
VRAM |
1MB ( PS/55 日本語ディスプレイアダプタ B-II )
|
Disk
Drives |
FDD |
3.5" x1 ( 2.88MB/1.44MB/720KB )
|
HDD |
200MB
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Option Slot ( for User ) |
32bit フルサイズ x3 , 32bit ハーフサイズ x1 |
32bit フルサイズ x2, 32bit ハーフサイズ x1 |
Storage bay ( for user ) |
2
|
寸法 ( mm ) |
440( W ) x 430 ( D ) x 140 ( H )
|
重量 ( Kg ) |
11.4
|
AC 入力 |
AC100--125V 50/60Hz , 194W( MAX )
|
導入済みOS |
None
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OS/2 J2.0 & DOS J5.0 |
OS/2 J2.0 & MCADAM |
OS/2 J2.0 & MCADAM |
*1 NYB : OS/2 model
*2 NMB : MCADAM/2 導入済み . ASYNC TTL /Adapter
搭載
*3 NMY : MCADAM/2 アップグレードバージョン同梱.
ASYNC TTL/Adapter搭載
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リファレンスディスク
Ver.1.11が最新で型番詳細によらず共通で使えます。
-Woxタイプで80nsのSIMMを搭載している場合はあえて80ns
SIMMでそろえずに70nsに取り換えて
Ver.1.11で再構成しておけば後々トラブルが少なくて済みます。
SIMM
W1/W2/N モデルでは True Parity 8MB/70ns SIMM が必要です。
W0For W0 モデルは 80ns SIMM (もしくは 70ns )をマッチドペアで使用しなければなりません。
W0/W1/W2モデルで 16MB以上のメモリを搭載する場合は リファレンスを
Ver. 1.11 にしなければいけません。
16MB超のメモリ搭載
Win95などで 16MB以上を搭載した場合 システムが16MB以上を正しく認識している場合でも
OSは 16MB以上を認識しない
という事があります。 そのような場合はWin95標準のHIMEM.SYSを
PC DOS J7.0V に付属の HIMEM.SYSと取り替える事で解決できます。
全てではありませんが他の486系 IML機でも同様な症状に陥ることがありますが、EIDEを使用する機種 ではそういうことは無いようです。 記症状は
JDOS 5.0 でも同じです。これも同様に PC DOS 7.0/V
のHIMEM.SYSを使用することで16MB以上を使用可能
となります。
OS/2 ではこの問題は発生しません。 |
Video
PS/55 日本語ディスプレイアダプタ B-II ( VGA付 BVE コネクタ
)が標準です。
モデル 90と異なり XGA CHIP をシステムボード上に搭載していません。
D/A B-II で使用される BVE スロットのほかにCOMPLEX用コネクタのそばに
AVE 32-bit スロットもあります。
純正 キャッシュ付
326ビット
SCSI /A
5560-W1/W2 の標準 SCSI /A は モデル90と異なり 一般的なAT仕様の50ピン内部コネクタを持つやや短めの
キャッシュ付 32ビットSCSI アダプタで、ADF は同じ @8eff
( 32Bit
with cache ) を使用します。. SCSI BIOS は旧タイプの 64F4376/4377
のセットです。 線画などについては こちら
をごらん下さい。
W0 はシステムガイドの記述では 16 bit SCSI /A が搭載されていたように思われますがどのタイプなのか定かではありません。
5560-N モデルは ハーフサイズのSCSI
Adapter II/A (
32bit、キャッシュ付、P/N 06G6760 )を搭載しました。 このカードは
35G2818 あるいは
07G3063
などと同一のものと思われます。
ドライブベイ
FDD の下 : 3.5インチ HDベイ
FDDの右側 : CD-ROM用 5インチドライブベイ ( ベゼルは2種類ある。FDD用ベゼルと
同様の傾斜型のものは超レア
)
その下 : 5インチドライブ用ベイ
内部構造
( 画像をクリックすると拡大画像が表示されます )
下の画像は DX2-66 タイプB アップグレードに変更された
5561-W1B (末尾3桁はこの際同でもよいのですが )の内部を示しています。
標準搭載の50ピンヘッダー付の SCSI /32A は新タイプの
SCSI /A -II/32A に変更されています。 50ピンカードエッジのSCSI ケーブルは自作品です ( 50芯のケーブルがなかったので
40芯を流用しました)。
CPU はAM5x86-133 で背の低いヒートシンクを使用しています。CPU
ファンは付いていませんがフロントファンからブルーの
エアーガイド(写真では取り外されてています)を通してかなり強力に外気が吹き込まれます。
実はこのCOMPLEXは改造 された BIOS ROMを搭載しており、 AMD 5x86 は160MHzで駆動されています。
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Pic #1 ( 拡大画像は63KBの JPEGです
)
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搭載されているアダプタ ( 上から )
J9 ; Madge Smart Ringnode MC32
J7 ; XGA2
J10 ; M-ACPA
J8 ; Intel Fax/Modem Adapter (刺さっているだけ
)
J5 : Processor complex DX2/66 Up Grade
Type-B
J11 ; 空き
J12 ; Short Cached SCSI with new Microcode
CPU 近映 #1
CPU 近映 #2
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Pic #2 ( 拡大画像は84KBの JPEGです )
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SIMM/電源コネクタ周り
電源ユニットは回転式で右側に持ち上げることができます。(
5580やモデル95 と同様の方式 )
電源コネクタが PS/2 モデル90と異なることがわかります。
背の高いSIMMを使用すると上にかぶさる 電源ユニットにあたってしまいますので 使用可能な SIMM は高さの制限があります。 |
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5560用 Processor complex (CPUボード
) ( comparing
chart もご覧下さい )
W0 ;
P/N 79F0087, 80486DX-25MHz.
PS/2 の Type
1- J の日本バージョンといえるものです。 256K キャッシュボードを搭載することが可能です。
オーバードライブ用ソケットはありません。
この コンプレックス(
CPUボード )は唯一 OSC を高クロックのものに変更することが可能で、 25MHz
から 31MHzまで クロックを上げることができます。
基本的には 5580-Y
コンプレックスと同じもので、BIOS P/N も同一です。 ボード P/N と FRU P/N
そして使用されているOSCが異なります。
ならば 33MHz OSC でも問題ないように思えますが、テストした限りでは
31MHzあたりが安定動作の限界でした。
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* Original image
was outlined by Louis F. Ohland
W1 ; P/N 07G0460
FUR 95F4299, 80486SX-25MHz.
PS/2 の Type H の日本向け改変版ともいえるCPUボードです。
i486SX が U8 のメインソケットに搭載されており、 オーバードライブソケット
(U9) を備えています。
メモリカウントは W0
と異なりとても速くなっています。
L2 キャッシュは省略されていますが、
メモイインターリーブ機能により W0 +L2 より高速なメモリ I/O であるということのようです。
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* Original image
was outlined by Louis F. Ohland *
W2 ; P/N 07G3153
(修正 2003.05.04 )
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"W2"
というボードは....あるというのか無いというのか.....。 私の 5560 は "5561-W1B"というラベルに加えて
"KIT-W2B"というステッカーが貼られていました。
KIT-W2B の詳細。
"P/N 07G3153"というステッカーが
U8のボード裏側のシルク印刷位置に貼り付けられており、このステッカーを剥すと W1 のP/N 79F0087が拝めます。
ボード両端のブルーのロックレバーの 一方に " MPU
Upgrade"というシールが張られています。
初期の 5560-W2x は
i486SX25 + ODP50 (
マイクロプロセッサアップグレードオプション ID#06G7015 )
をソケットU9 に搭載した「KIT-W2B
」の状態で出荷され、 その後 486SX 抜きでU9 に i486DX2-50
を搭載したものに置き換わったようです。 |
Louisさんのページに見る
U6のバリエーション
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" Some Type-2 (92F0079) suffer from an "incompetent DMA-chip",
which is P/N 92F1428 at position
U6/GA-M on the card. Working Type-2s 92F0079 have a DMA-chip P/N 10G7808 at
U6/GA-M. If U6/GA-M is 10G7808 a Turbochip should work fine.
The
earlier Type-2 use the 92F1428 - which ends the experiment in odd results
( permanent I9990044,
605 FDD errors, permanent 165 errors and inability to read from FDD).
"
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要するに
U6 に 92F1428 を使用する初期の Type-2 は KINGSTON のTurbochip (Am5x86
QFP )を
使用するとパニクッってしまうということのようです。
しかしながら 5560
"KIT-W2B" あるいは W1 は 92F1428
を搭載していますが以下の組み合わせで
問題なく動作します。 (もしかすると 問題は Turbochip
そのものなのかもしれませんけど )
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1). DX4ODP-75 + 486SX25
2). DX2-66
のみ単体使用 ( 50MHz 動作 )
3). ODPソケットにゲタとの組み合わせによる
DX4-100
4). ODPソケットにゲタ+am5x86
あるいは Cyrix 5 x86
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外見上は(というか 線画での比較では ) ボードP/N とBIOS
P/N を除いて PS/2 Type-2 H との間に大きな違いは見受けられません。
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最終型 W2 ? P/N
54G1538、 FRU P/N 54G1540
5580-W2
用かもしれませんが、某SHOPのジャンク箱で見つけました。
487SX2用のソケット U9
が実装されておらず、全体のレイアウトは下記の N ボードと同一ですが、
BIOS は W2 と同じ P/N 70G0463です。 5560 か 5580
のいずれの物なのかは不明ですが、 50MHzのOSCが載っていることから
W2 であることには間違いがないようです。
U9部分はハンダのランドのみでソケットは実装されていません。
N ; P/N
35G2951 FRU 35G2765 80486DX2-66MHz
Type 2- L
のバリエーション ?
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5560最速のCPUボードですが残念ながらシンクロストリーミングデータ転送はサポートしていません。
1992年 9月に投入された
モデル 556-N に搭載されたCPUボードで、 DX2-66
UpgradeType-B
とも呼ばれるようです。
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* Original GIF
image was outlined by Louis F. Ohland *
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このボードには オーバードライブ用ソケットはありません。
W1/W2 で オーバードライブ用ソケットがあった場所にはハンダのランドのみがあります。
DMA コントローラーは
92F1428
から
35G3517
に変更されています。
このボードには少なくとも2種以上のマイナーバージョンがあると思われます。
66.666 MHzのOSCを取り替える最中にちょうど
OSC裏側のパターンにチップ抵抗を持つものとそうでないものがあり、そのいずれも
改変BIOS ROMを使用することで
80MHz のOSCを使用することができました。
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CPU upgrade:
Wxx のCPUボードは DX4 クラスのCPUを使用することが可能です。
N モデルは 33MHz 駆動ですので DX4-100はもとより,
AMD あるいは Cyrix などの 5x86クラスを使用すれば 内部100MHzから 133MHzでの動作が可能です。 ただし 5560-Nの場合
CPU ソケット位置がフロントよりになっており FDD部とのセパレーターに阻まれるためファンつきの分厚いヒートシンクを併用することはできません。
ブルーのエアーガイドを正しく使用すれば CPU冷却の問題はほぼ解消されると思います。
それでも不安な場合は AMD am5x86-133 ADZ を選ぶとよいでしょう。
Complex upgrade:
60-W0/W1 は W2 もしくは N コンプレックスにアップグレード可能です。
60-W2 はN コンプレックスにアップグレード可能です。
60-W1/W2 の各プロセッサボードを 5580-W のREF/DIAG
を用いれば
5580で使用することが可能です。
この場合 60-W1を用いれば 5580-W0 に、 そして60-W2ボードを用いればは5580-W2
に相当することになります。
5580用の"DX2-66 Type A upgrade" は 5560
でも使用可能で、
アップグレードキットに含まれる リファレンス/ダイアグが必要です。
かつて PS/2 Type 4 -N (DX2-66使用 )を 5560 で試したことがありますが構成を完了することはできませんでした。
当方所有の 5561-W1x ( 60-N complex にアプグレード済み)
64MB of RAM
改変仕様BIOSによる 80MHz OSCを載せた60-N コンプレックス
4倍速 am5x86
ATI-GUP, Madge Ringnode MC32, IBM純正
SCSI /32A with cache,
SCSI HD 650MB +1G,
日立製 2倍速 CD-ROM .
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PS/55 Index
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