5551-N/Y, general
51-N/Y はSCSI
をシステムボード上に搭載する
IMLシステムで、接続された ID 6
のハードディスク上の特別区画にシステムリファレンスイメージと診断プログラムを格納しています。
システムの構成が変更されたときはこの特別区画から自動的にセットアッププログラム( いわゆるシステムリファレンス
)が立ち上がり、互換機でいうところの BIOSセットアップを行う必要があります。 非IML機の場合(後述の
5551-R/Lなど)はシステム変更の際は付属のシステムリファレンスディスケットが
(機種によっては診断ディスケットも )必要です。
51-N/Yは以下の特徴を備えています。
-
シンクロストリーミングデータ転送 ( Synchro Streaming
DATA Transfer)
-
ECCメモリ機能 ( サーバー系のECC専用メモリとは異なります
)
-
SCSI インターフェース (512KBキャッシュ付)をシステムボード上に搭載
-
4モード 3.5" フロッピードライブ.
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5551-N スペック
モデル |
5551 |
N0A |
NAB |
NAE
|
NXB
|
プロセッサ |
i486DX2-66 ( 8K L1 Cache, Math Co-Pro ) |
メモリ |
4MB |
16MB ( ECC, 8MB x2 ) |
8MB ( ECC, 4MB x2 ) |
ディスク
ドライブ |
FDD |
3.5" x1 ( 2.88MB/1.44MB/720KB ) |
HDD |
100MB |
200MB
|
540MB |
200MB |
オプションスロット |
32bit フルサイズ x2 ( 内 1スロットはPS/55日本語 D/Aで使用済み)、
32bit half x 2 |
I/O |
K/B port , Mouse port, RS232C x2 ( 9pin and 25pin ),
CRT port, SCSI port |
SCSI |
システムボード上に実装, 512KB
キャッシュ付 ( 別名 SPOCK! ) |
拡張ベイ |
1 |
Video |
PS/55 DBCS DA /J ( 1MB VRAM ) |
XGA-2 ( 1MB VRAM ) |
漢字FONT ROM |
JIS第1/2水準 とIBM選定文字を含む 8,211文字 |
|
寸法/重量 |
360( W ) x 415 ( D ) x 103 ( H ) mm / 9.0Kg |
AC Input / 消費電力 |
AC100--120V 50/60Hz / 最大138W |
導入済み OS |
なし |
DOS J5.0
OS/2 J2.0 |
DOS J5.0
OS/2 J2.0 |
下記 |
5551-NMB ( 16MB RAM, 200MB HD, XGA-2 ) はOS/2 J2.0 と MicroCADAM2を出荷時 導入済み。
5551-N システムボード
 |
J1
Main Power
J2 Speaker Connector
J3 MCA Riser
Connector
J4 FDD Connector
J5 50 Pin SCSI
Connector
J7 Power connector
for optional Drives
J14 K/B
J15 Mouse
J16 RS232C COM1
J17 RS232C COM2
J18 Printer
J19 60 Pin SCSI Connector
J20 Power for ?
J50 Power for CPU Fan
U1 486SX33用のランド
U2 ZIF Socket
U3 10G7808 (IBM 9314PQ)
U4 59G1883
U5 59G1885
U6 33F6715
U7 15F6903
U8 84F9324
U9 10G4672
U10 95F4194
U11 N80C188XL
U12 N82077SL
<========= added
U13 DALLAS DS1485S
U14 M5M5256BFP-12L
U15 10G4891
(M5M27C512AFP-12)
U16 BIOS one-time PROM
U80/83 74F543D
U20 37G2 465F1489
U100 SCSI
92F2246
U101 SCSI
92F2247
Y902 OSC 66.666Mhz
Y903 OSC 66.666Mhz
Y250 OSC 32.000Mhz
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ジャンパー J11
始動パスワードを忘れた場合にジャンパーを移動する。
反対のピンに差し替えることで始動パスワードが消去される。
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画像の注意
U16のBIOS周りに怪しいい配線がありますが、後に紹介する改変BIOSを搭載するにあたり修正を加えたもので、実際のマザーにはこの配線はありません
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CPU
N モデル;
ZIFソケット上にヒートシンク付 i486DX2-66 を実装。
DX4ODPR-100
はそのままで取り付け可能。
電圧E変換機能付のインターポーザー( いわゆる ゲタ )を使用すれば、
DX4-100、AMDam5x86-133、Cyrix5x86-GP100/120/133
などのより高速なCPU を利用することができます。
VRM あるいはVRM用のソケットは用意されていません。
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Y model;
PLANARの造りからすると QFPパッケージの486SX-33
が実装されていたものと思われます。
システムガイドによれば 486SX-33搭載で、486-33/66MHz倍クロックプロセッサオプション(
P/N 66G0727 \158,000 ) が用意されていました。 このオションは 5551-L、 5521-Y
で共通です。 ベースクロックは N/Y ともに 33MHz固定です。
PODP( P24T ) を使用することはできません。 ソケットに P24T を挿すことはできますが
BIOSがサポートしておらず、おいしくない 大トロ状態 になります。
5551-R/LのEPROM ROMと違い一回書き込みのROMであったこともありPODP対応BIOSは提供されませんでした。(ROMそのものはソケットに取り付けられており更新用ROMされあれば交換可能です。
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画像をクリックすると拡大画像が得られます。
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RAM
4個の 72 pin SIMMソケットを実装し最大 32MB まで拡張可能。
SIMM は FirstPage , True Parity, 70ns SIMM を必要とします。8MB のSIMM
PD は 67番PINから off-off-on-off です。
ECC/Parityのいずれかのモードを選択することが可能で、この設定はシステムリファレンスで行います。 ECCモードではメモリベンチによれば速度が多少低下します。
5551-R/Lとともに最大の弱点は 8MB以上のSIMMを使用できないことです。 ECC 機能 は メモリバンク A と B のメモリ総量が同一のときのみ設定可能です。
例 1; A1=8MB, A2=4MB, B1=8MB, B2=4MB
例 2; A1=8MB, A2=none, B1=4MB, B2=4MB
上記の通り それぞれのSIMM
ソケットでマッチドペアにする必要は無いようですが、今時
8MBSIMMはタダみたいなものですから、深く考えずに 8MB SIMMを4枚使用するのがよいでしょう。
JDOS( あるいは 51-Nを含むPS/55 の一部の機種では) 16MB以上のメモリを搭載してもOSは16MBまでしか認識されません。 解決策はこちら
拡張スロット
薄く小ぶりなボディにライザ形式で都合5口のMCA拡張スロットを有します。
正面から左側にフルサイズ3口、右側にハーフサイズ2口があります。
専用ビデオアダプタ (DBCS DISPLAY ADAPTER /J もしくは XGA-2 ) は左側最下段のBVEスロットに設置されます。
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Riser card
このライザは 5551-W( 20Mhz)、
5551-R/L ( 33Mhz, EIDE ) のモデルで共通です。
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Video
51-N/Y はシステムボード上に ビデオチップを搭載しておらず、モデルにより以下の2種のアダプタが用意されています。
DBCS/Display Adapter-J
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FRU 07G0446 下記のモデルを除く
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XGA-2 /A 1MB
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FRU 87F4744
NXB/NMB/YXA の各モデル
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注:
XGA-2は当然ですが DBCS/Display Adapter-J は 普及版のJDOS4.0ではサポートされていません。
5551-N でJDOS 4.0 を使用するには 専用品の ID #5605PRA
が必要です。 ちなみに 同種 の 5551-Wの場合は ID # 5605PCA(これはバージョン4.08になるらしい)が必要
ということの ようです。
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4モード FDD:
イジェクトボタンに
*マーク付の 2.88MB読み書き可能な 4 モード FDDを一台装備。
2.88MB(2ED), 1.44MB(2HD), 740KB(2DD) ならびに 1.2MB(2HD)
の読み書き可能なドライブです。
JDOS 4.01 ではサポートされておらず、4.08以上
(機種依存性は定かでない )が必要です。
Hard Disk インターフェース
( Spock )
32 bit SCSI I/F をシステムボード上に実装します。 SCSI micro code
は 92F2246/47 のセットで BUSマスターコントロールのチップ P/N は 10G4891です。
このSCSI I/Fには512KB のキャッシュが併設されています。
システムボード上の内部SCSIコネクタは通常の
50ピンコネクタですが、外部コネクタは RS6000などで使用される ミニセントロニクス60ピンという特殊な形状のものです。
秋葉原のケーブル専門店にいけば今でも入手可能かもしれませんが、もしあったとしても異様な値札がついていると思います。
尚、5550-N に F/W SCSI-2 /A をセットした場合システム構成することは....たぶんできません。
HDD
ハードディスクはモデルにより 200MB から 540MB のSCSI HD が初期搭載されていました。
IML用のドライブはSCSI ID を 6番 にセットする必要があり、且つその容量は1G未満
という制限があります。
IBM DPES1080 は制限をわずかにオーバーするため IML用途には使用できませんがセカンドドライブとしては使用可能です。
Conner CFP1060 はたぶんに IML用途では最大の容量のものと思われます。
PS/2 の場合 92F2246/47 のマイクロコードセットは 1Gオーバーの証なのですが,
5551-Nの場合システムBIOS がサポートしていないようです。
Hard Drive Bay
ハードディスクベイはFDDの隣に一つとその下に追加ドライブ用のベイがあります。
CD-ROM DRIVE
通常サイズのCD-ROMドライブを搭載することはできません。 5551-R用のSCSI
CD-ROMは薄型ですが残念ながら 51-N と51-R では電源ユニットの形状が微妙に異なるためCD-ROMドライブと電源ユニットが干渉してしまい流用することはできません。
外見を気にしなければノート用のSCSI CD-ROMを搭載することは可能かもしれませんが、そういうドライブがはたしてあるのかどうか....SCSI外部ドライブを利用するのが無難でしょう。
DOS環境でのSCSI CD-ROMの使用については
こちら
をご覧下さい。
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リア I/O
パラレル x1、シリアル x 2 ( 25ピンと 9 ピン ), マウス, キーボード 各
1, RS6000タイプの60ピンSCSI コネクタ があります。
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スロット #1 はシステムボード上の SCSI にアサインされています。
Ref & Diag Ver
1.01 ( Ref 1.01 と Diag 1.01の IMG
FileをまとめてZIP圧縮しています)
Ref ; Ver. 1.00/1.01/1.11 の3種類がリリースされています。
Ver.
1.11 は....なんだか怪しい.
Diag ; Ver 1.00
はRef 1.00/1.01用.
Diag Ver. 1.11 は
REF Ver 1.11 とのセットです。
Body Design ;形状
基本的デザインは1年先に発表された 5551-Wxx と同一です。内部のドライブストラクチャも
51-W と 51-N/Y/R/Lでは共通です。
一見しただけではこれらのモデルを判別することは困難であり、フロント左下部の小穴の奥に記載されたシールで確認する必要があります。
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Pic #1 |
Pic #2 |
Pic #3 |
Pic #1
サイズ比較 上から下へ 8570-A21, 5551-NAB, PC720 6860、 PC750
6886
Pic #2 5551-N の内部
Pic #3
電源ユニットは写真のように右側へスイングします。 |
クロック アップ
51-N は標準設置の 66MHz のOSCをより高クロックのものに取り替えることはできません。
66Mhz以上のクロックのOSCに取り替えた場合システムは電源投入と同時に "102 "というエラーコードを表示してストップします。
BIOSがシステムクロックを監視しているようです。
私の 5551-NAB は 改変
BIOS ROM を搭載しており 80Mhz OSC ( 最高で84Mhzまで)を利用可能となっており、これにより外部クロック40MHzとなり AMD の 5x86-133 で内部4倍速の160MHz駆動を実現しています。
JDOS バージョンの制限
ビデオの項目でも触れましたが JDOS 4.0を使用するには
以下の制限の制限があります。
1) 専用品 JDOS4.0 (マイナーリビジョン不明 ) ID #5605-PRA
を使用する。
2) 付属の 2.88MB FDDを 1.44MB FDD ( P/N 06G6880 )に入れ替える。
3) XGA-2 搭載モデルは JDOS4.0は使用不可。
1) と 3) はDisplay Adapter に関する制限ですが、 2) については
2ED フロッピー を使用できないだけでなく他に致命的な問題が あるのかどうかはわかりません。 DA B-II を用いて JDOS 4.01
汎用品 (5605-PAA)をインストールしてみた限りでは2.88MB FDD で特に問題があるようにはみえませんが詳細はわかりません。
2003.05.09
5551-W の注意書きにある同様の記述 (Ver は 4.08 ID #5605-PCA
)を 51-Wで確認したところ、DBCS/J の状態では インス トール時に " Higher version of DOS required " が出ましたが、
FDD を 80-Y標準の 1.44MB ドライブ取り替えたところ問題なく インストールできました。
このドライブは前面カバーがやや厚めになっているので電磁波防止用の金属プレートを取り付けることができませんが外側ケースを取り付けることは可能で フロッピーの出し入れも問題はありません。
5605-PCA Ver. 4.08 が 5551-N + 1.44
で使用可能かどうかは未確認。
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Model 5551-R/L

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外見は(CD-ROM搭載モデルを除き) 後部I/Oパネル以外は
5551-N/Y と同一です。
51-N/Y との最大の相違点は 51-N/Y が SCSI I/Fを搭載するIMLモデルであるのに対し、
51-R/L は IDE ハードディスクインターフェースを備えた
非IML機であるということです。
また 51-R/L では擬似IML (サービスパティション) もサポートしておらず
"Set Configuration" は常にリファレンスディスケットを必要とします。
画像は専用SCSI CD-ROMを搭載した RED モデル。
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5551-R スペック
Model |
|
R1D |
RXD
|
RXE |
RED |
Processor |
Standard |
i486DX2-66 ( 8K L1 Cache, Math-CoPro )
|
Option |
Pentium OverDrive Processor ( PODP5V83, P24T
)
|
RAM |
4MB |
8MB (4MB X2 ) |
16MB ( 8MB X2 ) |
Disk Drives |
3.5" x1 ( 2.88MB/1.44MB/720KB )
|
340MB ( IDE )
|
540MB ( SCSI )
|
340MB ( IDE )
|
Option Slot ( User ) |
32bit フルサイズ x2 (
1 スロットは表示装置で使用済み) , 32bit half x 2 *1
|
I/O Ports |
K/B port , Mouse port, RS232C x2 ( 9pin and 25pin ),
CRT port
|
SCSI |
None
|
SCSI /A -II/A 32
|
Storage bay ( User ) |
1 |
1 |
1 |
0 (CD-ROM搭載済み) |
Video Sub System |
DBCS D/A /NI-J
|
XGA-2 ( 1MB VRAM )
|
漢字FONT ROM |
8,211 characters |
None
|
寸法/重量 |
360( W ) x 415 ( D ) x 103 ( H ) mm / 9.0Kg
|
AC Input / 消費電力 |
AC100--125V 50/60Hz / 110W MAX
|
導入済み OS |
DOS J5.0
|
PC DOS J6.1/V |
none
|
PC DOS J6.1/V
|
5551-RMD ( 16MB RAM, 320MB IDE HD, XGA-2 ) はOS/2 J2.1 と MCADAM/2
を出荷時導入済み.
*1 RXE/REDSCSI Adapter
II/A32 ( 512KB キャッシュ付 "SPOCK" SCSI ) を標準搭載。
RXEモデルは SCSI HD
搭載.
REDモデルはIDE HD
と SCSI/A に接続された SCSI CD-ROM を搭載。.
システムボード ( R モデル
)
 |
U1 : 486DLC用のランド
(L では BL2-66 を実装 )
U2 : ZIF Socket 3
( L用ボードは
ZIF Socket 1 )
U3 : DMA32 10G7808
U4 : SYS#1 69G1261
U5 : SYS#2 59G1885
U9 : I/O#1
10G4672
U10: I/O#2 95F4194
U96: 54G1412 FLASH G/A
U11: 52G7656 IDE G/A ( TC14L040AF
)
U12: N82077SL
U97: 66G8422 BIOS
U98: 66G8423 BIOS
J1 : Power Connector
( not used )
J2 : Speaker
J3 : Bus Riser connector
J4 : FDD connector
J5 : HD connector
J11 : Power
on pass word overwrite
JMP5 : 不明
J50 : ランドのみ
( ピン無し )
J14 : KB
J15 : Mouse
J16 : COM1( 9pin)
J17 : COM2( 25pin)
J18 : Printer
J25 : Power In
J26 : Power In
J26 : Power for HD/FDD |
ジャンパー
J11
|
始動パスワードを忘れた場合にジャンパーを移動する。
反対のピンに差し替えることで動パスワードが消去される。
|
JMP5
|
用途不明。 R/L のクイックリファレンスには記載が無い。
5521-Y の場合この位置にあるジャンパーについて 「省略時バンク選択ジャンパー」という記載があるようですが、使用方法の説明はないようです。
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J50
|
ランドがあるだけで ジャンパーPIN(ポスト)は実装されていません。
これは 5551-N の J50/FAN電源 と同じではないかと思われます。
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J6 ?
|
ランドのみ。 同
系列の 5521-Y はJUMPER実装
2023.02.19
**
番号を読み違えたかもしれません。 先日確認した
30-L系のマザーはSIMMスロット A2に J6 のシルク
** 印刷がありました。
** FIBMJの過去ログにyれば JUMPERの位置は Socket-3
と J25電源コネクタの間 と思われます。
** 当時のASII図は5521-Y部分を参照してください
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I/O PORT: 1 パラレル, 2シリアル ( 9ピン および
25ピン), マウス, キーボード .
Video: モデルにより以下の2種のアダプタが用意されています。
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DBCS/Display Adapter/NI-J
|
FRU 54G1463 下記のモデルを除く
|
|
XGA-2 /A 1MB
|
FRU 87F4744 -xXx ならびに
-xMx
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JDOS4.0に関する制限は 51-N/Y
と同様ではないかと思いますが...未検証。
CPU と ソケットタイプ
R システムボードは 486 QFPパッケージ用のランドがあり、ZIFソケット3にヒートシンク付の486DX2-66が実装されています。
L システムボードは(U1)の位置に IBM486BL2-66 QFPパッケージが実装されておりオーバードライブ用に
ZIF ソケット1 が用意されています。
SIMM
51-N/Yと同様です。
PSU
5551-N とはそのサイズ・形状が微妙に異なりますが電気的な特性はほぼ同一です(
最大消費電力が28Wほど少なくなっています)。
51-RのPSUは奥行きがわずかに短くなっておりこれにより薄型専用CD-ROM
DRIVEの搭載が可能となっています。
システムボードへの電力供給は5551-N/Yの場合システムボードの前縁 のエッジコネクタ
J1 を通して行われますが、5551-R/L ではシステムボード上に設置された J25/J26
のコネクタを通して行われます。
ちなみに R/L にも エッジコネクタ J1 があり、J25/J26
とは内部で接続されており、どちらでも使用できるようになっています。
よって 一体型 の5530-Lに流用可能です。
一体型モデルの 5530-L
で使用されている Lシステムボードは J25/J26 が省略されておりハンダのランドのみがあり、 前縁のエッジコネクタ J1
から システムボードへ 12V/5V が供給 されます。
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ハードディスク インターフェース
( EIDE というか.... )
R/L モデルは IDE インターフェースを装備しています。
少なくとも
DOS 7.0/V では 16HEADの 8.4G ドライブを利用することができました。 JDOS では制限があるようです。
51-R /L はEIDE規格ができる前にリリースされておりその意味ではEIDEとはいえないかもしれ
ませんが、
524MBの壁は存在しないようです。正確な上限値がどこにあるのかわかりません。
上記の 16HEAD 8.4G ドライブは 5551-Rの翌年に登場したIBM
PCシリーズの 6860 ならびに 6886 のEIDE では、5551-R で区画作成後でも 第2ドライブとしては認識できましたが、第1ドライブ としてブート用に認識することはできませんでした。
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オプション
ハーフサイズの SCSI Adapter II /A32 がオプションとして用意されており、RXE/RED/RMD/LEC
の各モデルには標準で搭載されていました。
純正の薄型で奥行きの短いSCSI CD-ROM DRIVEが用意されており RED/LEC
モデルでは標準搭載されていました。
CPU アップグレード
5551-R は PODP5V83 (すなわち P-24T
)を使用することが可能です。
PODPを使用するためにはBIOSアップデートが必要です。 5551-R/L のシステムBIOS ROMは従来の EPROM あるいは
5551-N/Y
で用いられたワンタイムPROM と異なりEEPROM ( FLASH ROM )
が用いられており、日本IBMから一度だけBIOS UPDATEのリビジョンが出されました。
個人的には am5x86-133 + PowerLeap PL586 interposer
の組み合わせが 5551-R には一番向いているのではないかと思います。
L モデルは前述の通り ソケット1搭載ですから PODP を利用することはできませが、DX4-100
や他の5x86クラスはインターポザーと併用することで使用可能です。 不思議なことに DX4ODPR100
を載せても
問題なく動きますが、もしかすると全ての L
がそうではないのかもしれません。
理屈からすれば
DX4ODP100 ( R 無し )が順当な選択です。
5551-L 用の純正 倍クロックプロセッサーオプション: P/N 66G0727 価格
\128,000 ( 93年6月のパンフでは
\158,000 ) Intel DX2 ODP ( JBOX DX2ODP66 \48,000 )
で特に問題はなかったようです。
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リファレンス と診断ディスケット
Ver. 1.21 51R121img.zip
51R121rf.IMG と 51R121dg.IMG の Ref と 診断ディスケット作成用のIMGファイルの2つが作成されます。
5551-R/L、5530-L ならびに 5521-Y は共通のリファレンス/診断ディスケットを使用します。
最新バージョンは いずれも上記のバージョン1.21です。
5551-Rで PODP を使用するためには FLASHUPユーティリティ
5551FUP.EXE が必要です。
このユーティリティを実行すると以下のディスケットが作成されます
1) Flash update diskette Ver. 1.30,
2) Diagnostic diskette Ver. 1.24
51Rfup.LZH
クロックアップ
70MHz の OSCに変更することは可能ですが....時間と労力を費やす意味が無い。
Win9x
と 51-R/L
-
純正SCSI/A と オンボードのIDE を同時に使用すると MS-DOSコンパチモードを解消できません。 いずれも IRQ 14を使用して おり、純正SCSI は14番以外を選択することはできません。
Win9x環境で純正SCSI /A を使用するには IDEチャンネルを使用しない、すなわちIDE
機器を接続しなければ可能です。
-
どうしても SCSI 機器をオンボードのIDEとともに使用する必要があるときは、Future
Domain
MCS700、Adaptec AHA-1640 あるいは BusLogic BT646-S などの アダプタを使用して IRQ
を14番以外に指定します。
-
51-R/L に Win98 をインストールして 上記 1. の構成としたとき (つまり
オンボード IDE を使用しない状態)、 CPU がAMD 5x86-133 だと MS-DOS コンパチビリティモードになります。
この問題を解決すには CPU を Cyrix5x86 に変更する以外に方法はありません。これは 純正SCSI /A を必須とする 5551-N などの SCSI モデルでも同様です。
OS/2 にすればこの問題発生しません。
たぶん NT4 も大丈夫ではないかと思いますが試していません。
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Windows98/98SE
Peter Wendt氏がかつて 氏の所有する IML機に Win98SE を MS-DOSモードに陥ることなく
インストールすることができたと報告したことがあり、私はそのときかようなことはありえないと思いました。
それまでいろいろと試しましたが、Win98 の IBM純正SCSI
用のドライバではどうあがいても MS-DOS
コンパチビリティモードの呪縛から抜けることはできませんでした。
Win98 は PS/55 (というか 486機全て)には異様に重いのでこの際どうでもいいのですが....
2002 01.06
英語版 の Win98 初版 を 9585-xNx ( 純正 F/W SCSI-2
/A をシステムボード
に搭載 )にインスト ールしてみました。
DX2-66、DX4-100、am5x86-133
ADZ そして P-24Tの元では堂々の 「MS-DOSコンパチビリティ モード」で、これを解消することはできませんでしたが、しかし
Cyrix 5x86-100 に変更したとたん 32bit モードを得ることができました。
余談ですが
このテストを行うにあたり PS/2
9577 Bermuda ( SCSI オンボード搭載)でも同様 に実験しましたが、 なんと
9577バミューダシステムは Cyrix5x86 では起動することができませんでした。 実験の主旨
から外れるので詳しく検証したわけではないので断言はできませんが
もしかすると BIOSが CYRIX に対応していないのかもしれません。
しかし...余談ですが
CX5x86の緑のヒートシンクを剥がすと、なんとCPU表面には IBM
BLUELIGHTNING DX2
と印字されているという事を知りました。
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2002.10.13
そして謎は解き明かされました (解決できたわけではありませんが)。
Peterさん曰く;
" it appears to be a bug in W98 IOSUBSYS
that fails to properly assign system resources on MCA machines."
and "hebrew and
cyrillic versions of Win98 seem to be not affected."
つまり WIN98 のIOSUBSYSには何らかのバグがあるものと思われ、これがMCA機に対して正しいリソースアサインを妨げている。 そして 「ヘブライ語」、「キリル語」などの Win98
では IOSUBSYS のタイムスタンプ が広く流通している英語、ドイツ語その他のバージョンより古く、少なくともこの2種では問題が無い、ということらしい。
Peter氏が最初に MCA SCSI機にインストールできたとレポートしたとき使用したのは、たまたま入手したいずれ かの言語バージョンだったというワケで、その後各種バージョンを試した結果
上記が判明した次第。
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5521-Yxx
システムボードはR/LとCPU取付位置を含めてパーツ配置が大幅に変更されているものと思われます。 画像で確認が取れ次第訂正いたします 2023
03.04
上記の通り以下の記述は大いに間違っている可能性が大です。 5551-L から IBM486BL2-66
を省略しより廉価な i486SX33 を
SOCKET-1 に装着して を i486SX QFP版に変更し低価格化を実現したビジネス用途のエントリーモデル ということになるのではないかと思います。
5521-Y が際立っているのは YSB/YWB 両モデルに搭載された
Cirrus Logic GD5428 を使用した1MB SVGA であるといえるでしょう。
5521 スペック概略
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i486SX-33MHz CPU
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3モード 3.5" FDD ( 1.44MB/1.2MB/720KB )
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Y1Bモデルは DBCS DA /NI-J 、 YSB/YWB は Cirrus SVGA を搭載。
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Synchro Streaming データ転送をサポート。
システムボード
現物を確認した結果 ① ZIF ソケット 1,
② QFP のIBM486DL2-66DX66 は無し。
早い話が L システムボードの IBM486BL2-66 を i486SX-33
に取り替えた、ということになります。
CPUは上記 の通り PGA 486SX33 がソケット1 に載っています。
注
注 堂々と長い間
間違った事を書いていました。 CPUはQFPのi486SXがシステムボードに半田付けされています。
ZIFソケット横にある JUMPER Block
の位置( 486ODP100装着時に使用する ) |
ASII図 FIBMJ過去ログより) |
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右側が3PIN構成のJUMPER
BLOCKで、 1-2 がショートされた状態を示しています。
作成者はこの時点でDX4ODP100をお持ちではなかったのでこれがODP無しの標準状態のJUMPER位置と思われます。 つまり
DX4ODP100 を使用する際は JUMPER を 2-3
側にセットする事になります。 |
リファレンス・診断ディスケット
は 5551-R/L と共通です。
純正倍クロックプロセッサーオプション:
P/N 66G0727 価格 \128,000 ( 93年6月のパンフでは \ 158,000 ) あるいは Intel DX2 ODP ( JBOX DX2ODP66
\48,000 ) で特に問題はなかったようです。
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5521-Yのジャンパー
J6
?
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システムボードは基本的に L と共通だと書きましたが、
5551-R/L では実装されていない ジャンパー J6 と同じ位置に ジャンパーが存在し、マニュアルでは 「倍クロックオプション取り付けた時に切り替える」
となっているようです。「切り替える…」という事はすなわち3ピン構成になっています。
(
同じ内容のシールがシステムボードにも貼られています)
ちなみに QFPパッケージの
IBM BlueLightnong 486BL2 を使用する 5551-Y については N/Y 共通のクイックリファレンスで
倍クロックプロセッサー オプションへの取替えの項目に
ジャンパーに関する記述は当然ありません。 ODPソケットでのアップグレードを想定しているのでそもそもjumperは不要だったのでしょう。
51-Rの項に書きましたが
このJUMPERの番号は間違っている可能性があります。
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J11
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始動パスワードを忘れた場合にジャンパーを移動する。
反対のピンに差し替えることで動パスワードが消去される。
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JMP5
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5521-Y の取説 (クイックリファレンス ?) には
「省略時バンク選択ジャンパー」という記載があるという事ですが、使用方法の説明はないようです。
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J50
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ランドがあるだけで ジャンパーPIN(ポスト)は実装されていません。
これは 5551-N の J50/FAN電源 と同じと 思われます。
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Cirrus
GD5428 SVGA /A ( adapter ID : 917A )
Cirrus GD5428 SVGA /A ( 標準で VRAM
1MB、 2MBまで拡張可能。) は 補修品として入手可能だったようです。
このアダププタは Server 500 で使用されている
Cirrus SVGA (ADF ID 917B ) と違って「砂嵐のごときフリッカー病」はありません。
加えて 917B の方は VRAM の追加スペースがありませんが、こちらは
SOJ DRAM を追加するためのスペースが準備されており、 PC720/750 などで使用される DRAM をハンダ付けしてやれば
VRAM 2MB を実現できます。
Win95 は Cirrus用標準ドライバで 2MB を認識しますが、残念ながら
NT4用のドライバは 2MB を認識しません。
Cirrus SVGA カードについてはは
こちら
をどうぞ。
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