Model  5540  ( 386 class ) 


PS/55 5540-T

概要
  リファレンス
  CPU
  ビデオ
  Memory
  Hard Disk インタ−フェース
  システムボード



概要
5541 は 1990年10月に出荷されました。 外形は PS/2 のモデル53 に似ていますが内部構造も似ているのかどうかはわかりません。 
正面からの雰囲気は次世代の486機 5550-N/Y あたりに通じるものがありますが 淡白 な印象を受けます。
このモデルは5550-T/Vから無駄なスペースを除き、それでいて構造美学はそのまま引き継いでいるような面白いマシンです。 
CPU はi386DX-20 で搭載位置の関係で Evergreen の IBM486BL3-75 を使用した UPGRADE KIT は使えません。



リファレンス
 Ver. 1.00 〜 Ver.1.36 は JDOSベースとなっています。
 Ver. 1.4x以上は DOS/V ベースです。
 Ver. 1.50 は 386機の 5550-S/T/V, 5570-T/V, 5540-T, 5530-T をカバーします。



CPU
i386DX-20 が HD の下あたりに設置されています。

CPU搭載位置の関係で Evergreen の IBM486BL3-75 を使用した 386DX3+ のUPGRADE KIT は使えません。
UPGRADEパーツとしてはソケットサイズで交換可能なもの、Evergreen の386DX2+ ( TI486SXLC2 内部40MHz、8KB L1 キャッシュ ), Improve it Technology社の "Make it 486"( TI486SLC50 内部40MHz、8KB L1) あたりが使用可能ではないかと思います。


Video 
ながいこと Display Adapter B-II (旧タイプ )が標準カードだと思っていましたが、パンフの写真を眺めていて少なくとも手持ち B-II ( 新・旧)とは異なることに気が付きました。 システムボード上にVGA CHIPは搭載されていませんので DA-II/III/Vではありません。  はてこの D/A は一体何なのでしょう。  B-II とP/Nが同じでパーツレイアウトが異なるというバージョンかもしれません。 

5540と同一形状の PS/55Z 5510-T は  XGA /A が使用可能ですが写真のアダプターはXGAでもありません ( XGA はVRAM配置が違います)。

実はパンフレット作成用のダミー( D/A-V をアレンジ?)を載せているだけではないかと思ったりします。



Memory 
 
容量           P/N 
  2MB            23F3270, 59F9046, 79F2566 
  4MB            79F2536, 
  8MB            79F2500

SIMM ソケットが一つシステムボード上にあり、更に 2口のソケットがSIMM用のライザに準備されています。


Hard Disk interface
5550同様に ESDI  HD を使用します。  DBA2コネクタは BUSライザーカードの右側に設けられています。


システムボード ( 386DX-20MHz )

  5540-T システムボード   この線画はマルチステーション5550 H/Pの管理者からの提供です


 

Y1    14.31818
Y2    24.000
Y3    40.000
U8    NS16550AV NS16550
U9    90X9298 8042
U11  35F3489 ADDR G/A
U12  65F0082 EPP-3
U17  33F5838 I/O GA
U22  35F3489 DATA G/A
U25  33F5946 CPU G/A
U26  i80386 80386 
U27  90X8134
U29  79F1016 MEM G/A
U32  FPU???? 80387
U34  N828077AA ( FDD コントローラー )
U37  65F0155 ( BIOS EPROM )

Connectors
J?   シリアル
J?   パラレル
J?   K/B
J?   マウス
J8   MCA BUS ライザ ( ESDI HD用コネクタ付)
J9   SIMM用ライザスロット
J10 FDDコネクタ 34PIN
J14 SIMM ソケット 72pin
J13 Power ?   8PIN ( or SP ? )
J16 Power ?  7PIN
J7   Main Power コネクタ  10PIN

 

<-- 後方より


1個のSIMMソケット(J14)がシステムボード上にあり、拡張用の SIMM ソケット2個は J9 を通してSIMM ライザ上に設置されます。

MCAアダプタ用の拡張BUS は J8コネクタ経由で設置されるライザ カードに3口設置されています。 ライザの反対側には ESDI HD用のコネクタがあります。

 I/Oコネクタは他の機種と異なりシステムボード上に上向きに設置 されており機器類からのコネクタは垂直に接続します。

 * 内部画像をクリックすると拡大画像を見ることができます。


<-- 内部


 

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