軍団壊滅の一方で
ニューフェース到着。 いずれ 5545
セクションを作成しますが、まずはこちらで紹介。
久しく押入れの中で眠っていたという
タイトル品をいただくことになり、昨日 9月20日
に本体処分敢行中に届きました。
作業が 一段落した後でテストしたところ、前もって連絡があったとおり画像出力無しという状態で、引き取ったはいいけど果たして復活させる事ができるのかどうか不安なものがありました。
何しろ 5530-R は既に処分しましたので
いわゆる PS/55
の名機の一つとして稼動状態でこれを残せなければ意味がなくなっちゃいます。
で、本日
部屋の整理もそこそこに挑戦。
症状はというと
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プラズマ画面に出力は無く、外部出力端子にCRTを繋いでもそこにも出力されない。
長いビープ x1 に続いて 短いビープ x2
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その後 FDDの LEDが点灯。
という事は
リファレンスを入れれば読むのではないか、という事で
5530/50 用の DOS/V版 ver. 1.50 をいれて F1
すると しっかりFDDをキコキコ読む。 一通り終わったところで「 Y 」 だ 「 ENTER
」をやるとなにやら再構成をしている様子だが表示が無いのでさっぱりわからない。
SIMMコンタクトを磨いてやったり、SIMM位置を変更したり、
2-8 MEM EXPANSIONを抜いたり、ビデオアドオンカードを抜いてみたり....症状は一向に改善されない。
もちろんカメラ用の 6V電池はとっくに取替え済み。
なお、 ビープ音の意味するところは Ardent
Tools によれば
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Plasma Display Card
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System Board
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Power Supply
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Display Option Adapter
となっていて、システムが動いていると思われることから
1.か 4. が怪しそう。
しかし、 外部Displayにも何も出力されないという事からすると
あながち 2. 3. の線も棄てきれない。
どうでもいいけど画面出力が出なければ
5545-T としての価値は半減なんてもんじゃなく、キーボードだけって事にもなりかねない。
もう一度 Ardent Tool と Jim Shorney さんの P70
Project をジックリ読む。
大手術が必要かも知れないが、とりあえずできそうな事はすべてやってみることにした。
1. PSU開腹。
リベットが4個使われていてこれは無理やりラジペンチでむしり取った。ニャント
ゴミ・ホコリなし。
外観も美しかったが内部も相当に綺麗で10年選手とは思えない美しさ。
パーツを見ても問題なさそう。
よってそのまま組み直して再度セット。
とーぜん症状変わらず。
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2. ビデオのAdd-onカードチェック
先に抜き差しで試してましたが、念のためもう一度.....変わらず。
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3. プラズマパネルの接続確認
下部を手前に引き出して構造を調べる....
しかしま~
こういう構造を考案できる方のツメの垢でも煎じて飲みたいものです。
FDD
の取り付けも実に簡単といえば簡単。複雑といえば複雑。
P70 マニアの JIM SHORNEYさん の言葉
" It's not a Rocket Science "
を信じて人が組み上げたものは必ずバラせる
の信念で分解してしまいました。
しかしここも関係なさそう。
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4. こういうときは接触を疑おう。
しかしビデオカードを抜くには要するにマザーを全て抜き取らなくてはならないという事だ。
やる!。
ライザーを抜き、マザーのネジを全て取り払って、ビデオカードを抜き取って、無水アルコールで磨いてやる。
といってもコンタクトは特に腐食・変色も見られないが....
組みなおす。
例によってネジが一つ余るがとりあえず無視。
バラック状態で電源ON。
ビープ無し !!! ただしプラズマ画面に画像無し
^^; お~っと 外部DISPLAY
も繋いでなかった。 慌てて接続...
.ヒエ~ DOS
が起動し始めている。
Win3.1 が立ち上がった後
画面ブラックアウト。
これは
ビデオアドオンカードを取り付けていないことに関係があるかもしれない。
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6.
アドオンカードを取り付けて再度電源ON。
ニャリーン !!
外部DISPLAYでWIN3.1
が立ち上がりました。
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7. マジにシステム構成
ここで電源を落として
リファレンスに入る。
DISPLAY出力は
内部・外部同時に設定されている。
だのにプラズマは映らない。
にも拘わらず POST
で文句を言わない。 ということはビデオ周りの障害はカードコネクタ部分だけであってシステム的には大丈夫という事かも。
プラズマ背面の電源ラインのコネクタを抜き差し確認。
マザー側で PSU から出ている
プラズマ行きの電源ラインのコネクタを抜き差し。
このコネクタ部分は黒いゴム製の被服でカバーされていて両端をナイロンバンドで締め上げられていたが、PSU取り出しの際にナイロンバンドを切っていたためその後の幾度かの抜き差しでちょっとロックが甘くなっていたみたい。
しっかり接続。
8. 電源オ~ン
ドヒャ~
!!!!!
Display にエレ- チッコイオレンジ文字で
メモリカウントが始まった。
オオット Starting PC DOS... その後 Win3.1起動画面の後も問題なくDESKTOP表示まで進行し動作に異常無し。
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復活あいなった PS/55 5545-T0B。
こうなると Pー75が欲しくなる。
オレンジのガズプラズマディスプレイに出力されているのは
Windows 3.1J です。
下にチョコッと見えるのは 5580 と 9595
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チトばかし
ボケボケですが
PS/2の
P-70とは配列が異なり、こちらは
PS/55 5576-002配列です。
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あ...マザーの取り付けをもう一度ちゃんとやらねば....
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なお、
カバー兼用のキーボードは 5576-002
と同一のスイッチ構造でかつレイアウトも一緒です。
002と違ってキーボードベースに鉄板が使われていないため軽く出来てますが、打鍵時の感触は大きくは変わりません。
P70/75 の場合は いわゆる PS/2配列なのでコネクタさえなんとかすれば最近のマシンでもドライバを気にすることなく使えます。
残念ながら 5545 の場合は 002配列という事でドライバ問題でチットなやむところです
(
単体で使用する場合の話ね。 5545-T で
W2K とかXPとか論外。)
P7x用のキーボードについてはpingjingboさんの 鍵盤午訪斎で紹介されています。
5545-T
の方はいずれ私めが紹介いたしましょう。
これで 5535-S を触れば MCAな PS/55
はほぼ完全制覇だ~。 5510-T と5530-S
が残ってますが、ま それぞれ 5540-T、 5530-T
の兄弟って事で...
それにしても最後の最後で 5545-T
に巡り会うってのもなんというか私にしてみれば運命的なものを感じます。
実は海の彼方の P7x
ファンとやり取りしてまして、このキーボード用の横型プラグとレセプタクルがHIROSE製であること、掲載されている型番の品がまさしく
P7x にそして 5545にピッタシカンカンであることの確認が取れたので、先日
発注後製作・納期1ヶ月
ってのを発注したところでして余計に感慨深いものがあります。
付記
その後ずっと電源つけっぱなしでエージングした後(充分歳とってますが)、元々セットされていた
2-8MB MEMORY EXPANSIONを取り付けて起動したら、一等最初と同じ症状に陥りました。
慌てず騒がず 2-8 EXP を抜いてPIN
コンタクトを無水アルコールで磨いてやった後
再度取り付けてリファレンスでGO。
しっかりリエラーコード165を表示してリファレンスメニューが表示されました。
MCAに親しくない方のために....
エラ-コード165が表示されたって事はこれで大正解ということでして、アダプタ構成が変更されたことをシステムがしっかり認知して、
DISPLAY に該当エラーを 「表示」
したという事です。 今回は画面表示が得られたという事が肝心ってわけ....
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要するに、長い間使用せずに放っておいたシステムを使用するにあたってはアダプタ類を一旦抜いて接点をしっかり磨き上げるのがキモだという事でしょう。
見た目には何ら問題なさそうでも接触面に何らかの皮膜が出来ていたりするのではないでしょうか。
多分今回の原因も電源のコンタクトもそうでしょうけど、一番の原因はビデオカードアとPLANARの接続部、そして
2-8 MEMORY EXPANSION のMCA BUS接続部にあったと思われます。
消しゴムでゴシゴシしてその後で無水アルコールで拭いてやるとよいのかもしれません。
もっとも今後はそういう事を必要とする人もいなくなるでしょうけど
Still Crazy Top
PS/55 Index
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